top of page

プレスリリース  -press-

コンパクトソファーセットFUTABA ORIGINAL Mシリーズが2024年度グッドデザイン賞を受賞


誕生から半世紀。近代インテリアデザインの巨匠「水之江忠臣」最後の作品



弊社は、グッドデザイン賞に参加。出展した「コンパクトソファーセットFUTABA ORIGINAL Mシリーズ(以下、Mシリーズ)」が、2024年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。Mシリーズは、人間工学に基づいた座りやすさ、住宅事情に合わせたスケール感、耐久性に妥協せずデザイナーと作り手が真摯にデザインに取り組み、高く評価されました。当社では今回の受賞を契機にMシリーズの販売拡大を図るとともに、弊社が所有する多くの銘品の対外的な周知活動を推進し、ブランドイメージの向上に務めてまいります。


■審査委員による評価コメント

和の住空間や小柄な体型にもフィットするサイズ感であり、適度な大きさである。背中をしっかりと支え、クッション性は硬すぎず、適度な柔らかさが日常生活において動きやすく、使いやすいと感じる。ソファやテーブルのフォルムや素材、サイズに関して、デザイナーが時間をかけて熟考したことが想像される。シンプルで無駄がなく、細部に至るまで丁寧に作られていることが伝わり、デザイナーと作り手の良好な関係が製品に反映されていることが伺える。この家具が50年以上にわたり愛され続け、生産が続けられていることに感謝したい。この家具がこれからも長く作り続けられることを願っている。

 

■デザインの背景

Mシリーズは、1950年代を代表するインテリアデザイナー水之江忠臣氏と弊社が1960年代当時2年の歳月をかけて完成させた人間工学に基づいた座りやすさ、住宅事情に合わせたスケール感、耐久性に妥協せず作り上げたコンパクトソファーセットです。水之江氏のデザインは、線一本描く作業でも「定規などを使って描く線には気持ちが入らず、意味がない」と同じ線を納得いくまで何度も描かれ、試作においても”積んだり”、”くづしたり”の作業を延々と続けられました。2年弱の根比べが続き出来上がったのがMシリーズであり、このMシリーズが水ノ江氏最後の作品となりました。

 

水之江忠臣氏と二葉家具

水之江氏は、当初より非常に突出した稀に見る天才的なインテリアデザイナーでした。家具製作を業としている者にとっては、「神様」のような存在であり、その才能に敬意を表しておりました。弊社との「おつきあい」は、京都は岡崎にある「京都会館(現:ロームシアター京都)」での仕事を通して始まりました。当時、水之江氏は「前川圀男建築設計事務所」に所属。京都会館を前川國男建設計築事務所が設計される際、弊社はその京都会館の家具工事全般をさせて頂く機会を得、そのインテリア部門を担当されていた水之江氏とのご縁がはじまりました。

 

水之江氏は「景色良し」「味よし」「人情よし」と、こよなく京都を愛されて京都に通い、また、製作に当たっては弊社の姿勢も真剣であったことから、京都会館(現:ロームシアター京都)の数種類の家具がすべて完成するときには深い信頼関係が構築され、「こんなものを二葉さんで造ってみないか?」と言うご提案をいただきました。当然喜んでお受けしたのがオリジナル家具の一つ「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」でした。

 

■デザインのポイント

 

・コンパクト&ライトウェイトな奥行72cm。コンパクトなソファで日本の住宅事情にジャスト。

・人間工学に基づいた1mm単位の設計と、硬めのクッションでコンパクトな中に快適性を担保。

・1968年販売以降、半世紀を越えるロングセラーの普遍のデザイン性と耐久性

 

「Mシリーズ」は、日本の住宅事情を考えてコンパクトなスケールの中に、「人間工学に基づいた座り心地」と、どの角度から見ても無駄の無いシンプルなデザインにより、張地の選択によりあらゆる空間になじむように、キメ細かく考えられています。また、2つ並べると簡易ベッドにもなる設計としてあります。このMシリーズは、水之江氏への家具への思いへの敬意とともに、当初のデザインのままFUTABA ORIGINALとして生産し続けております。

 




■商品概要

□製品名称:コンパクトソファーセット「FUTABA ORIGINAL Mシリーズ」

□デザイナー:水之江忠臣

□ 製品概要:

・M-100 オットマン:  W580 D420 H380 / ナラ材 ソフトウレタン仕上げ 54100円~

・M-101 1Pソファ: W580 D720 H700 SH380 / ナラ材 ソフトウレタン仕上げ 105600円~

・M-102 2Pソファ:W900 D720 H700 SH380 / ナラ材 ソフトウレタン仕上げ 140800円~

・M-201 角卓子:W600 D600 H400 / ナラ材 ソフトウレタン仕上げ 63800円~

・M-204 長方卓子:W900 D600 H400 / ナラ材 ソフトウレタン仕上げ 67100円~

 

□ウェブサイトでの紹介ページ

・二葉家具公式ネットショップ

生涯の暮らしとともに「一生家具」FUTABA ORIGINAL furnitures

・二葉工業株式会社 コーポレートサイト



■過去のグッドデザイン賞受賞商品について

弊社は、1987年・1984年・1970年と、グッドデザイン賞へ申請を行い、複数の商品にて「グッドデザイン賞」「中小企業庁長官賞」を頂きました。幾つかの商品については現在も生産を続けております。

賞への参画は長期間控えておりましたが、本年よりグッドデザイン賞への出展を再開。弊社が所有する多くの銘品の対外的な周知活動を推進とブランドイメージの向上に務めてまいります。

 

▼グッドデザイン賞公式ウェブサイト|二葉家具の過去のグッドデザイン賞受賞商品の一覧

 

 

グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

 

インテリアデザイナー 水之江忠臣(ミズノエ タダオミ)とは

1921年大分県生まれ。1942年に前川國男建設計築事務所に入所、神奈川県立図書館・音楽堂(1954年)、京都会館(1960年)他、前川國男作品でのインテリアデザインを担当。1950年代日本を代表するインテリアデザイナーの1人で、剣持勇・渡辺力・柳宗理・長大作らと共にジャパニーズ・モダンと呼ばれるデザインの礎を創ったといわれています。

「デザイナーは一生に一つ、本当に良いものが残せたらそれでいい。」と常々語っていた氏のプロダクトは、その公言のとおり半世紀を越えて色褪せない高いデザイン性を放っています。

 

1921年 大分県生まれ

1942年 前川國男建設計築事務所に入所

1954年 神奈川県立図書館・音楽堂 インテリア担当

1960年 京都会館 インテリア担当

1963年 独立 

1964年 ハーマンミラー社日本総代理店、相談役就任

1977年 没

 

 

 このプレスリリースに関するお問い合わせ先


二葉工業株式会社   

担当:近藤 

TEL:075-231-0953 

E-mail:kondo@futabakagu.com


 

 

 



bottom of page